青森県 八ッ橋保育園植樹会
1)実施概要
・実施園:八ッ橋保育園
・日 時:2012年10月29日(月)
・場 所:小牧野遺跡(青森県青森市大字野沢字小牧野)
・参加園児数:4歳児と5歳児合同 計21名
・日本郵便出席者
青森中央郵便局 業務企画室長 乗田誠治氏
青森中央郵便局 業務企画室総務主任 小川充 氏
・活動協力者
青森市教育委員会事務局 文化財課 文化財主査 児玉大成氏
他、文化財課職員及び遺跡常駐職員の方々
青森森林インストラクター会副会長 葛西寛治氏
2)活動レポート
開催日は前日からの雨の降る不安定な空模様。園長先生を始め、関係者をやき もきさせましたが、子どもたちが登園して来る頃には雨が上がったので実施 を決定しました。
ところがバスに乗り園を出発したら空が暗くなりまた雨が降り出しました。 そんな雨の中、会場に着くと、おそろいの黄色いポンチョを着て雨対策。お互 いの姿を見て「なんだかてるてる坊主みたい」との声。すかさず、「てるてる 坊主になったつもりで、雨を上がらせて」とお願い。子どもたちは雨よ止んで と念じてくれました。園児てるてる坊主の願いが通じたのか、開会式の場所に 移動している内に気がつけば雨は止んでいました。
工藤園長先生のごあいさつ
ご協力いただいた方々のごあいさつ(森林インストラクター葛西さん)
植樹場所は新しく造成したばかりの場所でぬかるんでいたので、ご協力いただいたおじさんたちと手をつないで移動し、手伝いを受けながらの植樹となりました。
ぬかるむ足下と、重い土に悪戦苦闘しながらも一人1本ずつ大きくなるようにと願いを込めて丁寧に植樹しました。植樹後は遺跡の案内と、他の場所での伐採の様子まで見学でき、普段はできない特別な体験がいっぱいの植樹会でした。
3)活動を終えて
青森県と言えば三内丸山遺跡が大変有名なように、縄文時代の遺跡が多数存 在する地です。今回の植樹場所となった小牧野遺跡は環状列石(ストーンサークル)を中心として竪穴式住居跡も見つかっている、文化的にも貴重な遺跡の ため国指定史跡となっております。
青森市教育委員会事務局文化財課では、今後この遺跡を史跡公園として整備して行く際、単にアクセスや色々な設備を整備するだけで無く、遺跡周囲の森を縄文の森に再現するため、近代に植えられたスギやカラマツなどの針葉樹を伐採し、周辺の森から採取して実生から育てた、コナラ、クリ、クルミなどの 広葉樹の植樹を市民と一緒に行っています。
八ッ橋保育園の苗ももちろん遺跡から拾ったドングリから育てたコナラの苗 です。今回の植樹では、遺跡に隣接した市有地をわざわざ造成して頂いたおかげで、植樹地に子どもの森づくり運動の看板(標柱)を立てさせてもらう事が できました。
市教育委員会文化財課さんを始め、青森市内の関係者さんのご厚意とご助力 により、歴史的にも意義深く、また市民が参加した森づくりの地に隣接して、八ッ橋保育園の子どもの森づくりの場を提供頂き、大変有難いことと感謝しております。
青森にお越しの際は、是非縄文の遺跡巡りをして、この小牧野遺跡も訪ね、 遺跡の少し奥まで小道を進み、八ッ橋保育園の子どもの森を見つけてください。
by 子森ネット 森づくり推進リーダー 河内