NPO法人子どもの森づくり推進ネットワーク

滋賀県 崇徳保育園 苗木を見送る会&田植えレポート

2017年5月17日(水)滋賀県・崇徳保育園で、苗木の見送る会が行われました。

同時期に、同じく東北復興グリーンウェイブに参加している浜大津保育園のみんなと一緒に田んぼで田植をしたそうです。

また、園児さんたちは別に日、西本願寺さんで東日本大震災のパネルをみたそうです。

それでは、谷口瑞石園長先生からのレポートです。どうぞ。

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崇徳保育園では、5月17日に年長クラスの子どもたちによる見送る会を実施しました。

はじめに、2年前の植え付け会の様子を写真で振り返りながら、小さかったどんぐりと子どもたち自身の成長を喜び合いました。その後、事務局からの案内文書を通して、苗木を送り返す山田町の様子を伝えました。そして、みんなで「どんぐりころころ」の歌を幻の3番までうたい、故郷に帰っていく苗木に思いを寄せました。

歌をうたった後は、手分けをしながら苗木を専用段ボール箱に入れ、当番の園児が豊郷郵便局に届けました。局長の北澤さんには、日ごろから何かとたいへんお世話になっています。子どもたちは「いつもありがとうございます。どうぞよろしくお願いします!」と岩手までの搬送を託しました。

 

ちなみに当園では、毎年この時期に「東北復興グリーンウェイブ」の県内の仲間でもある大津市内の浜大津保育園さんと、交流をかねて一緒に田植え(9月には稲刈り)を行っています。ちょうど前々日に植えたお米の苗と同じように、どんぐりも少しずつ大きくなり、無事きょうの日を迎えられてよかったなあと話しました。今年の当園の苗木は6本でしたが、浜大津保育園の子どもたちは10本成った!と教えてくれていました。

 

 

 

こうして、見送る会は終了したのですが、東日本大震災の発生から6年が経ち、今の子どもたちは津波の映像を目にするようなこともほとんどなくなってきていて、なかなか実感がもちにくいことも事実です。そうした中、年長クラスは翌日にちょうど京都の西本願寺に出かける機会がありました。西本願寺の境内には、震災当初に「悲しみに寄り添って」というテーマで作られた大きな展示パネルが、現在も設置されていて、津波により家がなくなった場所で、一人の男性が涙を流しておられる場面が写されています。

園児は真剣な表情でこの写真を見つめながら、私の説明を聞いてくれて、関連する「東北復興グリーンウェイブ」の意義についても、子どもたちなりに理解を進めてくれたように感じました。

園では5代目の苗木が育ってきています。年中クラスの子どもたちが、昨年の冬に植えたどんぐりです。時おり「大きくなーれ!」「がんばれー!」と激励の声をかけながら、その成長を見守り、来春の見送りを楽しみにしています。

(園長 谷口瑞石)

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